ギャラクシーエンジェル

□第三章
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【エルシオール/ブリッジ】


シオン「ん?……めずらしいですね。ランファがブリッジに」


シオンは手元にある資料を見ながらそう言って、ブリッジに姿を現したランファをチラリと見る。
彼女は頬を赤らめ、もじもじしながらタクトたちのほうに近づいていく。


ランファ「クールダラス副司令は、トランスバール本星の生まれですよね?」

レスター「いちおうな」

ランファ「でしたら、生年月日を教えてくださいませんか?」

レスター「そんなものを聞いてどうするんだ?」

タクト「こいつの生年月日は2月1日だよ。ちなみにオレは3月26日で、シオンが10月8日だよ」

シオン「(何故にタクトさんが僕の誕生日を知っているんでしょう?話した記憶はないのに…)」


シオンがその話を聞きながら首を傾げている。


ランファ「アンタらには聞いてないわよ!」


ランファは声と表情を一変させて、タクトを睨みつけ、シオンを横目でチラッと見る。
それから、ふたたびレスターに向き直ると、極上の笑顔で挨拶する。


ランファ「また来ますね♪」


そして彼女は鼻歌まじりに、ブリッジから去っていった。


レスター「いったい、なんだったんだ?」

タクト「さあ、なんなんだろうね」

シオン「(きっと、占いですね)」


シオンはかろうじて残っているGA知識を探り、そう予想を立てた。

一応、主要キャラクターのことは覚えているが、それ以外はほとんど忘れてしまっていたりする。
まぁ、いくつもの激戦を体験してきたのだがら、忘れてしまうのも仕方がないことだ。



シオン「(やっぱり、まだ仲間として認めてもらえていないのでしょうか……?)」


─ならば、行動で示し、これ以上彼女に嫌われないように気をつけましょう。

シオンはひそかにそう決めた。





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