進撃 小説

□進撃の巨人 10話
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『すみません』


ヴェアルは工房の扉をたたいてそう言った
すると奥から15、6歳ほどの少女が出てきた

「はい!何でしょうか?」

『注文しに来たんだけど
 大砲を15台ほど作ってもらいたくてね構わないかな?』



「大丈夫ですよ、大砲を15台ですね!
 どちらにお届けすればいですか?」

『えっと駐屯兵団に届けてくれる?こないだのお礼として』


「じゃぁ、ここに名前を書いてください」

『ん、東水神明月っとこれでいいかな?』



「・・・え?えぇぇぇぇっぇ?!」



がたんっ

「どうした?騒がしいな」


「こっ工房長あのっあれ!あれ!!」


口をパクパクと開閉しながら、必死に伝えようとするが全く伝わらず
工房長は「?」を頭に浮かべた


『すみません』


「はい!これは東水神明月様どのようなご用件で?」


ヴェアルが声をかけると、少し驚いた様子だったがすぐさま切り替えて聞いてきた


『大砲を15台ほど注文をと思って』


「大砲を15台ですねいつごろに?」

『速めに作ってくれると助かるえっといくら位する?』


ヴェアルはコテッと首をかしげる
工房長は苦笑しながら答える

「15台なら大体これくらいですね」

『うん、じゃぁ前払いで
 はい


そうだ、これを彼女にあげてください』


「これは珍しいですね」

『まぁ、なにかと女の子は大変ですからね では』


そう言って苺と杏の入ったカゴを工房長に渡すとその場を後にした








『今どき、珍しい子だったな・・・』



「あわわ、お礼ってないですよ!」









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