進撃 小説

□進撃の巨人 12
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ガチャ


ヴェアルが工房長、カルパス・クリスティアンと話をしていると扉が開いた


「客か?」

「やっと来たか、おめぇが作った大砲だが上々の出来みたいだな」


「(無視か・・・)どの辺が上々なんだ?
 巨人を追い払えなかったのに」


「現場に行ったのか?」


「ソルムが遠征に行ったんだ出迎えるのは当然だろう」


「なるほど」

カルパスは腕を組み頷いた。



「結論から話すと、大砲は巨人には命中しなかったようだ」


「は?」


アンヘルは口をぽかんと開けた。


「微妙に精度が甘ぇようだが、お偉いさんは満足したようだ

 次もよろしくってよ」



「欠陥品で満足したのかよ
 ものすごく遠回しな嫌味を言ったんじゃないのか?」

ブハッ



アンヘルの言葉にヴェアルが噴出した
2人の視線がヴェアルに向く


『ブッ クク・・・すまな・・い
 あぁ、続けていいよ・・・うんwwww』



「・・・言ってねぇよ

 それに、弾は直撃しなくても、間接的に被害は与えられるだろう?」


アンヘルはヴェアルを気にしながらも

カルパスの言葉にどうも納得がいかず素直に喜べなかった


「納得できないみてぇだが、誇っていい」


「そういわれてもな」


「調査兵団を追ていた巨人は十体って話だ

 そのうち《ウォール・マリア》への接近を許したのは一体だけだ」


「十体も?!」


カルパスの言葉にアンヘルは驚きの声を上げる

そしてカルパスはニヤリと笑って続けた


「おめぇの大砲は巨人の大半を蹴散らしたってわけだ
 十分すぎる結果じゃねぇか

 調査兵団がすんなり帰還できたのも、大砲で巨人を迎撃できたからともいえるだろ?
 これにより安心感も増したはずだ」




「話ってのは大砲の件なのか?」




「これはついでで、要件は別にある」

「そうなことだろうと思った・・・」






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