進撃 小説

□進撃の巨人 13話
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ガチャ


「お呼びですか?工房長」


そういって現れたのは工房の重臣であるゼノフォン・ハルキモである
ヴェアルは3人の様子を見ながら立ち上がった


「まず最初に紹介しておく東水神明月のヴェアルだ」


『桜 ヴェアルです よろしく』


そういって軽く微笑んだ


「ゼノフォン・ハルキモです、よろしくお願いします」

「アンヘルだ よろしく」


「さて、工場都市についての話は聞いてるな?」


カルパスはおもむろに話し始めた



「王政府が秘密裏に進めているという例の都市ですね?」



ゼノフォンは無精ひげをなでながら思案顔をした
アンヘルも工場都市についてのうわさは知っていた。


『ここからは私が


 いずれすべての工場が拠点を其処に移します。
 設備もここらとは大違いで、今まで以上の物が作れるでしょう』


「なるほど、そこでなら黒金竹も加工できそうですね」

ゼノフォンはぶつぶつと呟いた


『確かにあれも面白いですが、其れよりも面白いものがあります

 ある理由で持ってきていませんけど・・・


 お二人とも現地に行ってみませんか?』


「いつの間に都市は完成したんですか?!」


興味があるのかゼノフォンが食いついた

「本格的な始動は先の話だ、だが、見ておいて損はないだろう?」



「働くのは俺らなんだけどな、コソコソと作る理由が分からん」


「何かと物騒な世の中だからな、
 念には念を入れているんだろうよ」

「理由はそれだけですか?」

「それだけだな。」


「嘘でも良いからもっとマシな理由を付けとけよ」



『例え其処を守っていても巨人より危険なものもあるんですよ

 最近は巨人を崇める物好きがいますから、詳細は関係者にも明かされなかったわけです。
 勿論、ここは私が信用しているので問題はありません。




 ・・・面倒事はありそうですけどね


嫌な予感がした挙句厄介な仕事が待ち受けている上に
ヴェアルがぼそりと呟いた一言が聞こえたアンヘルは顔を歪めた

しかしそれを気付いて無いかのようにカルパスはこう言った

「工場都市に行くには案内人がいるからそいつについていけばいい」


「地図があればいいだろう?」


『・・・;;秘密を守るのと同時に身の安全を確保できるからね?』


「いざとなったら、俺たちの口も封じれるし?」

「そういうこった」


「そこは否定しろよ・・・・・・」

『ごめんね?』


肩を落とすアンヘルに対しそういったヴェアルにカルパスは豪快に笑って見せた。


「とにかくだ。おめぇらの目で確かめてこい!

 ついでに向こうで武器の一つでも開発できれば万々歳だな」


「簡単に言ってくれる」

「俺がやる訳じゃねぇからな」



その言葉にアンヘル達は苦笑した





「『(何もなければいいが・・・)』」





『(夢見悪かったし、何かが必ず起こるよな・・・ハァ)』









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