進撃 小説

□進撃の巨人 プ
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私は一つの世界に産まれ落ちた

魔術師と錬金術師が己の信念の為だけに殺戮を繰り返す世界だった。



その世界で、私は魔術師の母、錬金術師の父の元へと産まれた
両親は平和のためと無理やり結婚させられた被害者だった。


だから両親に愛されることもなく知識だけを与えられた
私はそれでも両親が好きだった

相手にされてなくても、私には両親が付けてくれた名前があったから・・・



私が14のとき、世界では殺戮がまた繰り返された
それから2年後殺戮の指導者が両親だと分かり
娘と云うだけでいわれの無い罪を付けられた私は死罪となった


刑に処される寸前に見たのは泣き崩れる母と嘲笑している父だった
その瞬間世界は崩れていった



私は産まれてこの方一度たりとも力を使ったことはなかった
自分の中のどれほどの力が眠っているのかを知っていたからである

だが私を支えていたものが片方なくなり
混乱してしまった今この力をどうすればいいのか分からなかった

世界が崩れていく中、母は何かを決意した様子で立っていた












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