貰い物

□タイトル不明
1ページ/2ページ




いつもと変わらない日々
変わらない時間、変わらない友人

つまらないつまらない
いつもそうだ何も変わらない日々
そんな日の中私は変化を求めて求めて縋る様にして人を殺めた


最初は妹だった、周りは事故としてあつかった
私は腫物でも扱うかのように接せられた

つまらない、つまらないよ
私が求めてたのはそんなんじゃない


次は両親にしよう...
両親は死ぬ前に私に対して悪魔とよんだ


私を作ったのはあんたたちじゃないか
なぜそんなこと言われなきゃいけないの?

周りが私を見る目を変えた、異形を見るような目だった
そんな周りに私は安心した


恐怖なんてものはなかった
ただ、私がわたしであるために必要だったそれだけ
それなのに周りは私を認めようとしない どうして?


疑問をぶつけるようにして友人と呼んでいた者たちも殺していった
ひとり、ふたり...と



みんな死んでいく 妹 両親 友人 知り合いそして親戚たち

誰も抵抗なんてしなかった
どうして?私を異形として見ていながらなぜ抵抗しないの

いや、いいや疑問なんていらない私がわたしであるように
私は町を出た、町を出て出会った人たちはみんな殺してきた

殺す事に安心してる自分がいて私がちゃんと此処に居ることがよく分かった
でも、人を殺すことに飽きてしまった
だって人を殺し続けるのは前と同じことだから



目的を失ってしまった...
どうしようわたしは何もできないのに


どうするか考えながら歩いた、歩き続けた
歩いてたら私に影がかかった
前を見た


誰もが逃げたり遠巻きに見ている中真っ赤その人は
怒った様子で私に何か言っていた

だけど、赤い人が話していたのはよくわからない文字の羅列で
訳が分からなくて気持ち悪くて気持ち悪くなって
私は耳をふさいでしゃがみこんだ


なんでなんでなんでなんで!
私は赤い人に対して何もしてないのに!!
なんで怒るの?訳が分からない理不尽じゃないか!!


ぐるぐると頭の中でそんな気持ちが回り続ける
いやだこわいやだよ...


グイッと引っ張り立たされた
恐怖で体が震えるサァッと血の気が引いていく感覚がした

そんな私を見て赤い人は驚いた様な顔をすると笑って頭を撫でてくれた
温かくて震えてたはずの体はもう落ち着いていて

そんなことを思っている間に赤い人は離れたとこに行っていて
慌てて追いかけた、赤い人のことを知りたくなった


でも赤い人はどんどん先に行ってしまって
距離は縮まるどころか離れていく

呼ぼうとしたけど、赤い人の名前を私は知らない
それに、声すらでなくて怖くって泣きたくなった
怖い怖いお願い置いてかないで!ひとりにしないでひとりはこわいんだ!!


動けなくなって私は立ち止まる
赤い人も止まる、




振り返った赤い人は私を見て
何か言っているようで


「     」







目が覚めた
自分は布団に入って眠っていた
そこは自分の部屋で私は...私?
わたしはわたしであって私なんかじゃない

「----」

家族の声がして、夢でよかったと思いながら
わたしは外に出た...


夢なのか現実なのか何も考えず
何があるかも考えず












次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ