◇地下牢教室◇
□『あなたにサラダ』
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『…旦那様。おはよう御座います…』
屋敷下僕のドビーの声で私は毎朝目覚める…。
本日もいつもの様に奴の声で、私はうっすらと目を開ける。
『…うわっ…!』
私の目と鼻の先に、下僕の顔があり、私は驚いて思わず声を上げた。
慌てて、ドビーの顔を掴み上げ床へ叩き落とした。
『…全く貴様は油断も隙も無い…私に近寄るな…!』
『ぎゃんっ…』
ドビーは痛みの為か床にぶつかった瞬間奇妙な叫び声を上げ、きょとんとしている。
そして私の言葉を聞き僅かに悲しげな顔を浮かべるも、思い直した様に答えた。