青学
□愛の告白
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俺が
どんなに君を好きか
君は知らないだろう
“ 君が好きだ ”
この言葉も、何回言っただろう。
君への気持ちに気付いてから言い続けて、昨日で435回だった筈…。
しかし君は、俺の気持ちには答えてくれない。
理由は一言、『俺はノーマルです』。
…ひどいな。
俺はただ、素直に気持ちを伝えているだけなのに。
「何故だ?」
「何が…」
「君が俺の気持ちに真剣に考えてくれない理由」
「理由も何も…俺も先輩も男じゃないスか」
俺は本気なんだけどな…。
「冗談だと思ってるんだな?」
黙って頷く海堂。
「そうか…。やはり信じてもらうには時間が掛かりそうだな…。俺にとっては、そのTシャツから伸びた腕も、すらりと伸びてる脚も、時々チラリと見え隠れする鎖骨も、綺麗な項も、サラサラした髪も、時々見せる笑顔、そして笑顔に映える白い歯も、…ああ、お前には虫歯は無いだろう?俺には分かる。いや待て、まだ有る。他には、そのキメ細かな肌、キュッと締まった足首……全てにおいて、色んな意味で萌え「用が無いなら帰ります」
「いや待て海堂。話はまだ…」
「お疲れ様でした」
俺の制止も聞かずに、海堂は部室から出ていってしまった。
「…海堂…」
誰も居ない部室に、俺の声が虚しく響いた。
「明日はノースリーブ希望だ…」
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