ノベル

□愛玩少年@
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日本が最も華やかに咲き誇った明治大正時代。西洋式が流行し、馬車道を歩けば蹄の音が懐かしい。
その大正時代に会社を営む大富豪の土方歳三と言う男がいて、土方の評判は絵に描いた様な悪評社長であった。
そして今夜、土方邸の自室の金箔が刺繍された豪華な天蓋付きベッドに、何か叩きつけられた音がしてスプリングに響く。
同時に荒々しい男の声が、部屋中に跳ね返った。
「お前は俺の物なんだ」
ベッドの奥に縮こまる小さい影に、土方は更に追い討ちをかける。
「お前に権利なんて一切ねぇんだよ、分かったか?」
「い、嫌…ッ!」
脅しのような、否、脅す声の持ち主を懸命に見つめ、瞳を揺らしながら必死に震えを抑え、少年は叫んだ。
「お前の母親は全く躾が出来てねぇようだな」
母親、と聞いて少年はぴくりと揺れる。それと同時に、確かな恐怖と憎しみを浮かべた。
「総司と言ったか……」
怯えるその様子を土方は意地悪くほくそ笑みながらその身をベッドに乗せ、少年に近づく。
「………!」
「新しい所持者に躾る義務があるんだよ、総司」
そう凄まれ、総司と呼ばれた少年の顔にじんわりと恐怖が浮かんだ。






*

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「嫌…っ…放せ……」
逆らう度に両手を拘束した手錠がベッドの格子に当たり、冷たい金属音が響く。
剥き出しな鉄に擦られ、細い手首はうっすらと血が滲んでいた。
纏っていた粗末な着物は全てはぎ取られ、白い肌が目の前の男に露となっている。
じゅるりと音をたてて下肢の中心を吸い上げると、その薄弱な背中は弓のように反り返った。
「やめッ…やめ、……んっ!」
限界を突き抜け、総司は白く濁った液を土方の口内に放出する。
「すぐ達っちまうんだな」
楽しむように囁かれ、羞恥心から顔を背けた。
「こういうことされんの初めてか?」
下肢からゆっくり、上へ上へと舌を這わせる。
そして目的の所にたどり着くと、土方その柔らかく尖った小さい胸の突起に歯を立てた。
「ひっ…痛、ん…ぅ……」
片方を舌で貪り、余った方を左手でつまむ。
強く吸われ、総司は痛みに似た快感に襲われた。
「ましてや、男なんかによ」
「あっ…ぁッ!嫌ぁ……」

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