短編小説
□満月の夜に
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蛍視点です。
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ここは初等部B組。
「おっはよー蛍っ!!」
バカンバカン
「朝から寄らないでよ、うっとうしい」
「なんやなぁー朝からバカン砲撃たんでもええやんか〜」
べったりひっつき、今日もバカン砲で撃たれる蜜柑。
「そやそや、今日の夜満月なんよ〜!!蛍と一緒に見ようと思うてな
せやから今日の夜、蛍の部屋に行くなっ」
蜜柑はにっこり笑う。栗色の瞳を輝かせて。
「しょうがないわね・・・少しだけなら私の部屋にいてもいいわよ」
「しょうがないとかゆうとるけど、ほんとはウチとお月さん見たいんやろ〜?素直じゃないんなぁ」
「もう一発くらいたいの?バカン砲」
「ごめん、ごめんてーっ!」
そして夜。
「蛍〜!来たよ」
笑顔で蜜柑はうきうきとやってくる。
「遅いじゃない、もう満月でてるわよ」
「ほんまやぁ!きれいやなぁ」
「そうね、さっきよりきれいに見えるわ。あんたと見るからかしら。」
「えへへっ蛍!!」
窓から微笑ましく、月をみて笑った。
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蜜柑と蛍の友情を描きました。
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