稲妻11A

□ステキな夢をみました
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僕は松野空介。
雷門中2年、サッカー部所属。
そして今は、授業中。今やってる教科は…えーっと国語らしい。目の前の黒板には沢山の文字が並んでいる。机にはしっかり国語の教科書とノートと…あ、前の授業の数学の教科書、片付け忘れてた。なんせ、先程の数学の時間、つい居眠りをしちゃって、その名残がまだ残っているらしく、頭がふわふわした感じがしていて、回りの様子が朦朧としている。
居眠りをしていた時、夢を見たんだ。普段結構夢を見る僕だけど、今回の夢は今まで見た中で一番幸せな夢だった。だって、夢の中でキャプテン…円堂に会えたから。夢の世界では、僕と円堂しかいなくて、周りには円堂の隣を常にキープしている豪炎寺や鬼道もいなければ、円堂を狙ってる奴らが一人もいなかった。まさに僕が常に夢見ていた環境が夢の中だけど、できていたんだ!空は青々と広がっていて、太陽が輝いていて、とても爽やか。そんな世界で、僕の隣には円堂がいて、いつもの僕の大好きな笑顔で楽しそうに笑っていた。それに僕が笑い返せば、円堂は僕の手を引いて走りだして、慌てて僕も走った。目的地なんてなく、ただ走って走って、草原にたどり着くと、二人同時に転がって空を仰ぐ。特にこれと言った事はない夢だったけれど、円堂の隣で円堂と笑い合えたのがすごくすごく、幸せだった。思い返してみると、すぐに頬が緩んでしまう。瞳を閉じる度、あの円堂の笑顔が瞼の裏に映る。嗚呼、これは末期だなぁと思った。
ちらりと時計を見れば授業終了までまだ時間がある。早く部活やりたいなぁ。正直部活より円堂に会いたいだけなのだけれど。円堂と同じクラスがよかったなぁ…。うぁぁーっ!円堂に会いたいー!会いたい会いたい会いたいー!



……そうだ。



僕はまた姿勢を下ろすと、誰に言う訳でもなく、小さくおやすみ〜と呟き、再び夢の世界へ旅立った。



また君に会えますように。




end




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私の中での空介くんはこんな感じなのです(^^)







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