稲妻11A

□バレンタイン話
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「キャプテンは誰にチョコレート渡すんですか?」

「え?」


先程廊下でばったり音無と出くわした円堂。すると直ぐに質問が投げ掛けられた。


「だって今日、バレンタインデーじゃないですか!」


胸元で握りこぶしを作りながら言う音無に、円堂はぱちぱちと瞬きを返す。


「え?だってバレンタインって女の子がチョコ渡す日だろ?」


なんでオレが?と、小首を傾げる円堂に、音無は直ぐさま首を横に振った。


「男女関係なく、好きな人にプレゼントを渡すのがバレンタインなんですよ!」


ピンと人差し指を立て、力説する音無に、円堂は知らなかった…と、再びぱちぱちと瞬き。そんな円堂に音無がニッコリ笑顔をみせた。


「で、キャプテンは誰に渡すんですか?」

「好きな人かー…じゃあ皆にかな」


沢山チョコいるなぁー大変だ…と呟くと、音無はガクンと首を落とした。


「違います!そっちの好きじゃない方ですよ!」

「えっ??」

「だーかーらー、恋愛の方です!」

「恋愛…?んー…オレよく分かんないんだけど…」


そう言って眉をハの字にした円堂に、音無は再び首を落とした。








「…キャプテンに好きな人、なし…か」

「残念だが、少し安心した気がする…」

「まぁ、円堂らしいけどな」



二人より少し離れた場所で、気付かれないよう壁に身を隠しながら二人の会話を盗み聞く、上から吹雪、風丸、一之瀬。相変わらず必死に恋愛について力説する音無、それに困った様に首を傾げる円堂に、三人は小さく溜め息をついた。



end



+++

なんたる意味不明な短文\^o^/

因みにこの後三人はチョコ持って円堂の所へ駆け付けます(笑。




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