読みモノ
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三題噺
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三題噺。
ウサギ、花ブランコ、全自動洗濯機。
とあるウサギの話をしましょう。
そのウサギは、この自分の住む世界ででき得ることは全て体験してみようと思っていました。
ある日のこと、ウサギは木でできたブランコに乗ることにしました。
でも、しばらく乗っていると、堅い感触が嫌になってやめてしまいます。
だから次は花でできたブランコで遊ぼうと思いました。
ウサギの住んでいる森は果物の木が沢山ありました。だけどウサギは、その中でも一番香りが好きな林檎の花でブランコを作ることにしました。
ウサギは森で林檎の花を集めましたが、自分の家の近くの花だけでは、ブランコにするには足りません。
そこで、林檎の木が沢山家の近くに生えているハリネズミに相談して、足りない分を分けてもらい、できた花ブランコで遊びました。
ですが、しばらく遊ぶとウサギは花ブランコに飽きてしまいました。
ウサギはハリネズミとお別れをして、もっと面白そうなことを見つけるために今度は物知りのフクロウおじいさんを訪ねました。すると、フクロウおじいさんはウサギに全自動洗濯機をくれました。
フクロウおじいさんともお別れをして、自分の家で全自動洗濯機のスイッチを入れました。
すると、全自動洗濯機はクルクルと回り初めました。あんまり回っているので、面白がって自分も中に入ると、しばらくの間止めることも出来ずに、回り終わる頃には目がすっかり回ってしまいました。
それから、ウサギは興味のあること全てを試そうとするのは危ないので諦めてしまいました。
それからは、ウサギは少し慎重になったそうですよ。