04/15の日記
15:01
涼→←秋
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一瞬、何を言われたのか解らなくなった。
「っ、そ、そんな事無いよ…?」
泣きたくなった。
何で、だろう。
今まで幾度も向けられた言葉なのに。
揶揄うそれに満更でも無くて、心の何処かで期待していた言葉なのに。
如何して、こんなに胸が苦しくなるの、かなぁ…。
「いや、本当だ」
照れたのだろう、俯いた彼女の様子と、心にもない己の言葉に自嘲が零れる。
意外と簡単に言えるものだな…。
それとも、これ程簡単に言えるまでに、私は諦めているのか。
「………」
「………」
気を抜けば暴れ出しそうな自分の感情を抑えるのに必死で、気付かなかった。
無意識に目を逸らして、相手の顔を見れなくなって、気付けなかった。
痛みに罅割れた、互いの表情を。
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