04/19の日記

20:57
南涼♀前提南雲と?
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「悪ぃが殺される訳にゃいかねぇな」

段々とか細くなる呼吸に己の肺を叱咤し、ただ狂気に取り憑かれた眼前の奴を見据えた。
握力の弱った手に布で無理矢理武器を握らせて構える。
突き付けたそれに、けれど奴はただギラギラと歪んだ眼光で虚空を睨み据えるばかり。
うわ、本気でこんな奴に殺されるとか嫌だし。

「俺の生殺与奪の権利はあいつに有んだよ」

言葉を紡ぐ声は馬鹿みたいに震えていて、それごと握り潰すように拳を握った。
眩暈がする。畜生。あんま現実感が無ぇ。
地面に広がる赤い海も、辺りに充満する鉄の匂いも、全部全部気にならない。
それでもこれが現実ならば、突破しなければ。

あいつの許可無く勝手に死んでみろ、俺があいつに忘れられちまう。

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パロ。

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