04/22の日記
22:10
細氷
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指の間を蒼い銀が音も無く流れた。
その美しくも冷たい煌めきに見惚れながら、クララはそっと手を伸ばす。
頬へ触れた熱にガゼルは瞼を伏せて――撫でるように上げられた右手が空を切り裂いた。
瞬間。
薄く微笑んだ氷の王に、傍らの女を覗く全ての駒が動き出す。
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