04/25の日記

21:03
ガゼクラ
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「ねぇ、ガゼル様――?」
「ん、何だ?クララ」

後ろから抱き着いたクララに、ガゼルは特に驚きはせず問い返す。

「束縛しても赦して下さいますか?」

ぴとりと躯をくっつけたまま欲されたそれは独占の許可で。

「表情や接触、仕草も躯も心も魂も全て、わたしだけに欲しいんです」

腰に回された腕の力が強くなる。
掻き抱くような気持ちを感じてガゼルはふっと微笑を浮かべた。
そして他の女達の名を紡ぐ。

「リオーネ達は?」
「リオーネ達なら良いと思うのですけれど、それでも妬いてしまうのです」

何故――問うように腕を撫でた指先の感触を追い、耳元で吐息混じりに囁く。

「だって、わたし以外には変わりないでしょう?」

クララはガゼルの首筋に頬を押し当てた。
皮膚の下、頸動脈の鼓動を感じ取りうっとりと瞼を閉じる。
ふわふわの髪も心地好い。

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