04/27の日記
21:05
涼野と細氷女子
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ぐったりと俯せる涼野を、先ずは女子三人が囲い込む。
「風介様、食欲が無いのならアイスゼリーをどうぞ」
「冷えピタも、…はい」
「扇ぎますねー」
倉掛の鞄から涼野用のあれこれが出てくる。
熱出してもいねぇのに栗尾根が涼野の額へ冷却湿布を張れば、死に形相は幾分か和らいだ。
以前涼野に創って貰ったらしい氷の扇をひらひらと揺らす凍地妹は、言っちゃ悪いがよくある時代劇でショボイ黒幕のおっさんにしな垂れかかって侍ってる女にしか見えない。
甲斐甲斐しく世話を焼かれる涼野に突き刺さるモテない男共の視線は何の威力も無かった。
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