ss

□この時の色は?
1ページ/2ページ


ついさっき、ベルガとアイキューとドロルは談話室から追い出された。
何でも、今から今日のデザートを作るから出来てからのお楽しみにして欲しい、だとか。
まぁ断る理由も無いので従って、並んで歩いていた。

「さて、どうする?他の皆は見当たらないしな…」
「男三人か」
「むさ苦しいなー」
「「………」」

沈黙。
そろりと真ん中のドロルを見遣る。
ドロルは、無意識に何気なく、本当に何となく口に出ただけなのだろう。
現に気にせず暇だなと呟いているのだ。
まぁ、そりゃあ事実、野郎三人だけで並んでだらだらと(足取りはしっかり礼儀正しい)歩いているのだから、そうなのだが。

「「…、…。…そうだな」」

何とも言えなく、ちょっぴり傷付いた二人でした。



この時の色は?
(哀しいというか、何というか…)(いや、事実なのだが、な…)
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ