あなたと

□09.伝えよう、今の私を
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眠たい目を擦りながら、もぞもぞとグリフィンドール寮へと歩いていく。

太った婦人も私を心配してくれて、すぐ寝なさいと言ってくれた。
…私がこんな時間に出歩いてる事、マクゴナガル先生…婦人に伝えてくれたんだ。

何だかんだ言ってマクゴナガル先生って、結構優しい。


合言葉を言って扉を開けて貰うと、談話室に人影が見えた。


「……?」



あまりにも眠たすぎてて瞼が重い。
なんだ、良く見えないけど…幻覚かな。
それよりも早く暖かいベットに入りたい。


ぼんやりと霞む目をこすり女子寮へ向かい、おぼつかない足元で、フレアは何も無い場所で転ぶ。


「…ねぇ」


どうしよう、幻覚だよ。
こんな時間に部屋に居ないなんて、そんな事はあり得ない。
え、どうしよう。新種のゴースト?


「…大丈夫?」


でも、なんだろう。
聞いたことのある声だな…。ゴーストにしては暖かみがあって…。この人、本当にゴースト?

優しいけど、どこかに冷たさをもつ……


「…もしかして、フレア?」

「りーま、す?」


そうだ、リーマスだ。
リーマス、こんな時間にここで何をしていたの?



そう聞こうとしたけど、私の意識はそこでフェードアウトした。







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