士官学校編

□2.教官
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「それはどうかな。」

スティングレイはディオを見て自信ありげに笑う。

「…ホークアイは良い狙撃手になる。俺の目に狂いはない。」

「お前は現役時代にどんなに活躍したか知らんが、教官としてはまだ新人だ。
お前はわかっていない。…後で後悔するぞ。」

ディオはスティングレイを睨み付けて言う。

スティングレイはディオがいくら凄んでも、全然気にする様子はなかった。

返事もせずに、左手で頭を掻く。

ディオはそれ以上は何も言わずに、床に唾を吐いて去っていった。




「嫌な奴だ。」

スティングレイは言う。

「…。」

「ああいう輩がいるから軍部の女性偏見がいつまでたっても無くならない。」

「…。」

「なぁ、ホークアイ。」

スティングレイはリザの顔を覗き込む。

リザはスティングレイのわざとらしい笑みをクールに見つめ返す。

「それより、その手をどかして頂けるとありがたいのですが。」

「ん?」

スティングレイの左手はいつの間にかリザの尻に当てられている。

「ありゃ、いつの間に。右手だけでなく左手もおかしくなったかな。」
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