詩
□見えない光
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「お前なんか生まなければよかった」
そう聞こえた貴方の泣き声。
「育て方を間違えた」
そう聞こえた貴方の罵倒。
私の腕と足には、貴方から伸びた重い鎖が冷たい。
断ち切るにはあまりにも硬く、引き摺るにはあまりにも重たい。
私はどうしたらいいの?
ワタシハ、ドウシタラ?
人の一生は、良い事と悪い事が半分ずつあると聞きました。
人の一生は、暗い時には必ず一筋の光があると聞きました。
私以外の誰かには見えているのでしょうか?
ワタシダケ、ミエテイナイ?
いっそ、何もかも捨ててしまえたらいいのにね。
例えば、貴方の嗚咽とか。
例えば、私の命とか。