詩
□雨と傷と祈り
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雨が降る日は、まるで祈りを捧げるための日の様です。
空から落ちる水粒が、私達の傷口を洗い流してくれるからです。
止めど無く降り続け、暗渠に眠りつく私達の悲しい傷は、何処か遠くに消えていきます。
雨の音は、私達の泣き声です。
だから今は、雨が降る今日は、私達は声を出して泣いていいのだと思います。
そうしたら、傷口は膿を無くし少しずつ癒えるのです。
そして、明日から始まる新しい日常を思い、誰よりも優しい祈りを捧げられるのです。
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