Short Dream
□Un'allucinazione
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--------イタリア
「ゔぁああ゙あああ゙」
裏路地に響く断末魔、
そこに居るは小さな子供、
「終わった…早く帰らないと」
ヴァリアー本部
ガチャ
「あ!おかえり!」
「ただいま。」
「お仕事、どうだった?」
「どうだった…て言われても」
「いや、順調?」
順調?
「仕事に順調も何もないんだけど」
「うー、まあ無事ならそれでいいんだけどー」
あ 心配してくれてたんだ、
ぽんぽんっ
「な、」
「心配してくれてありがとう、」
「どういたしまして!」
えへへって言いながら名無しさんは
笑う、そう無垢な笑顔で…
「名無しさん…」
「?」
「大好きだよ」
「私もだよ
ベル」
「………」
君が好きなのは僕じゃなくて、
僕が創った幻覚のベル、
ねえ、名無しさん
僕は、…僕はね
僕は君が好きだから
大好きだから、君を騙すんだ、
君だけは いなくならないでいてほしいから。
いなくなるのは べるだけで
終わりにして、
_____
(ねえ、僕の事好き?)
(大好きだよ?)
(ってベル自分の事)
(僕って言ってたっけ?)
(僕、なんて言ってないよ)
((気のせいじゃね?))