Short Dream

□Un'allucinazione
1ページ/1ページ




    --------イタリア


  「ゔぁああ゙あああ゙」

  裏路地に響く断末魔、
  そこに居るは小さな子供、


  「終わった…早く帰らないと」



     ヴァリアー本部



     ガチャ

  「あ!おかえり!」

  「ただいま。」
  「お仕事、どうだった?」
  「どうだった…て言われても」
  「いや、順調?」
  順調?
  「仕事に順調も何もないんだけど」
  「うー、まあ無事ならそれでいいんだけどー」


  あ 心配してくれてたんだ、

  ぽんぽんっ


  「な、」
  「心配してくれてありがとう、」
  「どういたしまして!」
  えへへって言いながら名無しさんは
  笑う、そう無垢な笑顔で…


  「名無しさん…」
  「?」
  「大好きだよ」

  「私もだよ








  ベル」


  「………」

  君が好きなのは僕じゃなくて、

  僕が創った幻覚のベル、


  ねえ、名無しさん

  僕は、…僕はね


  僕は君が好きだから
  大好きだから、君を騙すんだ、
  君だけは いなくならないでいてほしいから。

  いなくなるのは べるだけで
  終わりにして、















     _____



  (ねえ、僕の事好き?)

  (大好きだよ?)
  (ってベル自分の事)
  (僕って言ってたっけ?)
  (僕、なんて言ってないよ)
  ((気のせいじゃね?))


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ