Short Dream

□麻薬 = 安定剤
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  「ベル」
  「ん?」
  「何やってるの」
  「お前抱きしめてんの」
  「どうして」
  「お前がどこにも行かないように、
  どこにも逝かないように」
  「アハハっねえ、何で二回言ったの?」
  「一回目言ったのと二回目言ったのは、
  言葉の意味がちげーの
  つか、何で笑うの、笑い所あった?」
  「ふーん、そうなんだー
  何となく笑ったの、」
  「お前って本当変な奴」
  「褒め言葉ありがとう、」
  「ん、つかもっかい俺の名前呼んで」
  「ベル、」
  「もっと、」
  「ベール、ベル!」
  「ん、名無しさん大好き」
  「何いきなり」
  「お前といると、忘れられる、なにもかも」
  「そ、?じゃあ私はベルの麻薬か何か?」
  「麻薬…?」
  「私といるとなにもかも忘れられるんでしょ?」
  「うん、だけど名無しさんは麻薬なんかじゃないよ」
  「じゃあ、何?」
  …お前は俺の
  「安定剤」
  「いみわかんない」
  お前といると 忘れられるだけじゃない


  お前と居ると 落ち着くんだ

  「いみわかんなくていいよ」

  「いみわかんなくていいから何処にも逝かないで
  俺をおいていかないで、
  俺は、お前がいないと…」


      ―――、

  ああ、眩しい。朝日が眩しいよ名無しさん、
  お前が隣にいないから俺
  最近狂ってばっかだよ、血なんて流してないのに

  多分ね、お前がいないからだよ。
  お前がいないから俺おかしいんだよ調子くるうよ

  ねえ、何で俺おいていなくなったの?

















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(なあ、スクアーロ、シンダって)



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