Short Dream

□オ泊マリ
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       ――――

  「むくーっ!!」
  「おや?」
  「ねえねえ!今日一日家に泊まらせて!!」
  何を言い出すんだこの子は…
  「何故です?」
  「実は、」
  彼女によると両親が同窓会に行くらしく
  帰ってくるのが 明日らしい。
  そして、ホラー映画を見てしまい
   一人でいるのが怖いらしい、
  「だめ?」
  「別にいいですけど」
  まあ いつもの事だ、よく遊びに来ていたのだが
  最近は泊まるようになってきた。

  …警戒心は無いのでしょうかねぇ?
  にしても、どうしましょう今回も
  犬と千種がいませんが…
  抑えられるでしょうか…ねえ、

  「むく?」
  「なんですか?」
  「いや、なんか悩んでるみたいだったから、」
  「クフフッなんでもありませんよ」
  「…そう?」



      (黒曜ランド)

  「んーっよく食べたー!」
  「クフフッごちそうさま」
  「あ!私片付けるよ!」
  「そうですか?ではよろしくお願いします」
  「はーい!」
  「あ、でも洗わなくていいですよ」
  「え?」
  「置いててください、わかりましたか?」
  「んん、わかったよ」

  クフフ、 何か夫婦みたいですねえ…

  名無しさんはテレビを見ている

  嗚呼、名無しさん 君は本当に美しい…
  この世界には勿体ないくらいですよ、
  この手で君を壊してしまいたい、
  めちゃくちゃに、ぐちゃぐちゃに…


  妄想をしていると名無しさんから 呼ばれた

  「むくっ!」
  「っなんですか?」
  少し驚きましたよ、
  「お風呂入らないの?」
  「先入って下さい」
  「んー、わかった」
  骸はいつも先に風呂に入らない、
  とくに疑問も持たず 風呂へと向かう



  名無しさんが風呂に入っている間に
  僕がする事それは彼女の食べた皿を保管する事

  クフフ、200*年 10月03日っと
  メモに日付を書き 保管する、
  、そろそろあがってくるだろう、
  そう思いソファーに戻ると

  「むくーあがったよー!」
  名無しさんがやってきた、
  「では、僕も入りましょうかね」
  「行ってらっしゃ〜い」
  「クフフッ覗かないで下さいね?」
  「覗かないよ!///」
  「クフフフ……」





  ちゃぽん
  「ふぅ、」
  この湯に名無しさんも入ったんですね、
  何だか 名無しさんに抱きしめられた気分だ…
  「名無しさん、」
  骸は愛おしそうに湯を手ですくう、
  ごくっ ごく
  「んっ……クフフフ」

  やはり 美味だ
  名無しさんが入ったお湯は何よりも美味しいよ、
  クフフ名無しさんは僕と一緒になったんだ…
  クフフフフッ クハハハハハ!!



      ―――ガチャ
  「あ、遅かったね、むくってば長湯するね」
  「暖まなければ風邪をひいてしまうでしょう?」  「そうかなあ?まあ、いいや」
  「…名無しさんは彼氏とかいないんですか?」
  「えっ?いないけど」
  「そうですか、」
  「むくは?」
  「僕?」
  いるはずないじゃないですか
  僕には君だけなんですよ?
  こんな鈍感な所もかわいらしいですねえ、
  今すぐ犯してヤりたい
  「?むく??」
  「っあ、すいません、いませんよ」
  「ふーん、あ、そろそろ寝るね!」
  「ええ、おやすみなさい」
  「おやすみなさいっ」

        パタン

  はぁぁあぁあああ、 可愛いすぎです
  早く手に入れたい、この手で壊して
  ぐちゃぐちゃに、


  っと、僕も寝ますかね、その前に、
  歯を磨こう、彼女の歯ブラシで…
  手に持ったのは かわいらしい歯ブラシ、

      シュコ シュコ

  んっ、歯磨き粉は苺のにおいがしますねえ、
  彼女とキスをしたら 苺の臭いがするんですかね?

     クフフ…クフフフ…



       ―――朝

  「むく、おはよ」
  「おはようございます、」
  「顔洗って歯磨こう、」

  「ってあれ?歯ブラシが動いてる?」
  「っ…気のせいじゃないですか?」
  しまった、僕としたことがっ、
  「そうだよね、」







  「じゃあ私帰るね」
  「わかりました」
  「ばいばーい!」
  「さようなら」
         パタン

  クフ 寂しいですねえ



         ガチャ

  「ただいまだびょんっ!」
  「…ただいま」
  「おかえりなさい、犬、千種」








     ――――5日後

        プルルルッ


  「もしもし」
  『あ、むくっ?』
  「はい」
  『ねえ、2日間泊まりいっていいかな?』

  「イ イ デ ス ヨ」

  『よかった!じゃぁ後で行くね!』
  「わかりました、では」


    ガチャップープー


  「犬、千種、」
  「?」
  「2日間、何処か行ってきなさい」

  「えーまたかびょん、こないだも、「犬?」
  …わかったびょん」
  「犬、行くよ」
  「待つびょんっ」




  「クフフフフフッ」






彼 女 ハ 何 モ 知 ラ ナ イ 。






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