Short Dream
□世界が終わります
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今日世界が終わる。
「リドル」
「なんだ」
ヴォルデモートと名で恐れられている彼をリドルと呼べるのは彼女唯一人。
「今日ね、世界が終わるんだって。」
「ふん、馬鹿馬鹿しい。」
「世界の終わり、貴方といれてよかった。」
「世界など終わるわけなかろう。」
「そうかしら?」
「…だが、お前と居るのが最後なのは少し寂しいかもな」
「なんだか照れるわ」
ふふっと微笑む彼女に、微笑む返すヴォルデモート。
「最後、と言うのは冗談だ。お前は俺様がこの手でこの世を終わらせるのを隣で見れる最初で最後の女だ」
「リドル」
「なんだ。」
「愛しているわ」
「…ああ、愛している」
その日、彼女は息を引き取った。
原因はわからない、が彼女の死に顔はとても綺麗だった、そして彼女の言う通り、俺様の世界は12月22日、終わった。
12月23日、地球は今日も回る。