短小説

□俺じゃ駄目なのかよ!!
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「ネッパー!!」


広いグランドに響く声。
ボールを蹴る音。


そんな中、俺はボーっとしていた。


「バーン様っ!!」

誰かに呼ばれ、我に帰る。

だが、遅かった。

ガンッッ!

グランドは静まり、足音が鳴り響く。


俺は理解するのに少しかかった。


どうやら、ネッパーが蹴ったボールがゴールポスに当り、俺に跳ね返って俺の頭に当たったみたいだ。


ネッパー「すみませんバーン様!!俺のせいで・・・っ!!」


「いや、俺がボーっとしてたのも悪いし、そんなに誤らなくいいぜ」そう笑って言ってやった。



情けねぇ・・・

プロミネンスを率いるキャプテンがこれだもんな・・・


自分でも分かる。今、笑ってない・・・


ヒートはそれに気付いたのか、言ってくれた。
「バーン、少し休んだら?此処は俺に任せて。(ニコ」


俺は「ああ、そうだな。顔でも洗ってくる」そういい残し、その場を離れた。



あの日からだ・・・あの日からおかしくなったのは・・・




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数日前

たまたま、あいつの部屋を通りかかったら聞こえてきた。

『・・・・・・・・・・・・・・』


「っ!!!!!」


気付いたら、自分の部屋に向って走っていた。


俺は走るのを止め、その場に居た。


「・・・・・・・・・・」


あの言葉が頭の中に回る・・・

『・・ふ・ぶき・・・あいたいよ』


「くそっ!!」


俺は廊下の壁を殴る。

がんっ!!

「俺じゃ駄目なのかよっっ!!」


誰も居ない廊下に響き渡る。まるで・・・・・・

今の俺の心の用に・・・・・・









































































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「・・・・・・・・・・・」



廊下の壁にもたれかかりながら座り込んだ。



俺・・・バカみてぇ・・・。

勝手にアイツ連れて来て、勝手に怒るとか・・・・・・

どんだけ自分勝手なんだろうな・・・。


ヒートに心配させて・・・キャプテンとしての事もあまりしてないし・・・



アイツはやっぱり吹雪士郎が好きなのかな・・・?

当たり前か・・・・・・寝言であんな事言ってたし・・・


でもよぉ・・・・・・この気持ちは・・・・・・片思いでも・・・この気持ちは忘れたくないなぁ・・・



初めて俺が好きになった奴だから・・・

アイツの心を満たすのは・・・・・・


俺じゃ駄目だな・・・











Erd



 

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