特別版!!

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…毎日同じことの繰り返し
朝起きて、大広間で朝食を取って、
そこで恋人である彼を見て、
授業でまた彼を見て、
放課後は彼の部屋で宿題やって、
終われば彼とまったりして、
夕食取りに広間に行って、そこでまた彼を見て、
消灯時間まで談話室で読書して、
消灯後の見回り行って、
そこで彼と密会。
そんな、毎日の繰り返し…






「何が言いたい?」



彼の部屋で待ったりしているときに淡々と一日の行動を口にした。



「だーかーら、何か…ワクワクするとか、ドキドキするとか…刺激が欲しいの」



軽く頬膨らませて言えば、彼の手で頬を潰された。



「そればかり聞かされるこっちの身にもなって欲しいものだな」



「じゃあ、教授は毎日同じでいいと?」



「ああ」



「詰まんな」



軽く詰らそうな顔をしていれば…



「そんなに詰らんか?」



「うん…教授は毎日私の顔を見てて飽きないですか?」



「全く持ってありえませんな…お前は飽きたのか?」



「う〜ん…はい、とても」



「なに!!」



「嘘です」



「…あまり驚かせるな」



「もう付き合って一年ですよ…」



「一年か…」



「刺激が無くなり過ぎですって!!」



「くだらんな…我輩はこうできるだけで十分だ」



2人きりになると無駄に絡んでくるこの教授…
今もこうやって、横から抱きしめながらべたべたとしてくるけど…



「やっぱり詰らない!!」





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