特別版!!
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「ねぇ、少年!!腹減ってんの?」
それが2人の出会いだった…
私は手に綺麗な色をした勾玉を握り…
城の塀を飛び越え、町外れの古い建物を目指した。
「セーブルス!!」
古い建物のに着き、中に入って思い切り叫べば建物の上のほうで声がし、急いではしごで上を目指した。
「ここに居たんだ!!」
セブルスが居たのは建物の屋上…
この建物町外れの小高い丘の上に立つため、私が住む城と町が一望できる
「…遅かったな」
「少し店の親父とやりやってた」
「またか」
「あそこの親父けちなんだよ…ほら、やるよ」
セブルスには果物屋から盗んだことにしてるりんごを投げた…実は城の厨房から取ってきたと言えない…
それにもう何年もつるんでるのに…
自分の正体だって隠してるんだから
「いつも悪いな…」
「いいよ……お前盗み下手だからな」
「…そうだな」
いつもボロボロな服を着てるセブルス…
それに食べさせてもらってないのか、細い身体…
どうにかしてあげたいけど、今の自分の姿も貧乏人の盗人…
決して明かせない…私の秘密…
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