読み物
□新婚さん
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朝・・・
鳥の鳴声と朝日が窓から降り注ぐ。
「・・・ん、セブ?」
ジェームズが目を覚ますと一緒のベッドに寝ていたはずの愛しのセブルスがいなかった。
台所の方でいい匂いがする・・・。
ホグワーツを卒業してすぐにセブルスと結婚したジェームズ・・・。
毎日セブルスが自分の隣で寝て起きて自分のために料理を作ってくれる。
顔がニヤケないわけがない!(笑)
親友達が見たら
「ジェームズ気持ち悪いよ顔が」
と言われる事だろう。
だが、そんなことを言う親友達もいない。
ジェームズの顔はびっくりするぐらい緩みまくっていた。
ガチャリ
「ジェームズ、もう起きなくてわ・・・」
セブルスが起きてこないジェームズを起こしに部屋に入ってきてジェームズの顔を見た。
「ジェームズ・・・
毎朝言うのもどうかと思うが・・・
お前のその顔どうにかならないのか?」
セブルスはため息をつきながら言う。
でも、どことなく笑顔である。
「しょうがないじゃないか。
僕はセブルスと一緒にこうしていられて
世界一幸せ者なんだから顔だって緩みまくるに決まっているだろ?
セブルスだって毎朝幸せをかみ締めてる顔をしてるよ。」
ジェームズが自分は世界一の幸せものだと感じているのだから仕方ないという・・・。
セブルスはため息をつきながらも、自分もジェームズと一緒に居られて本当に幸せだと感じていた。
「セブルス、幸せ感じない?」
このフレーズをジェームズが毎朝しつこく聞いてきても少しもめんどくさく思わないのだからセブルスもジェームズにベタ惚れである。
「幸せに思わないわけないだろう。
やっとお前と一緒にいられるのに幸せじゃないわけないだろ?」
セブルスは微笑みながらジェームズを見つめた。
「セブルス愛してるよ。」
「僕も愛してるジェームズ。」
二人は愛を囁きあうと唇を重ねた・・・
ただ唇を合わせるだけ。
それだけのことで二人の心はこんなにも幸せが満ち溢れる。