吸血病棟24時

メルヘン王国北部にある小さな診療所

院長のスマイル先生はロボットアニメが大好きなんだって!
いつも大好きなアニメの刺繍のはいったオーダーメイドのネクタイをしているよ!
お医者さんになった理由は人の苦しむ顔がみれて楽しいし看護婦さんがみたいからだって!
腕は一流なんだけど性格は残念みたいだね!
ついでに未婚だよ!

そういえば最近新しい看護婦さんがはいったんだって!
名前はユーリ!
青銀の髪に真っ白な肌!瞳は吸い込まれそうな深紅!背中に羽をつけててちょっと不思議ちゃんみたい!とーっても可愛いんだけど結構物言う子みたいだよ!
最近はユーリ目当てで体が悪くもないのに来院する男が多いんだって!

スマイル先生もユーリが気になってるみたい!
すごい!モテモテだね!!




そして


ユーリが来て1ヵ月後・・・



小さな診療所に異変が起きる・・・







ユーリみたさに診療所にやってくる健康な男共がそのまま入院するのだという・・・
どこも悪くなかったのに何故・・・?
俺は診療所に潜入してみた

重苦しい雰囲気の診療所

受付には誰も居ない

すみませんと声を出すと奥からユーリが出てきた

少し風邪っぽいのでみていただけませんか?

ユーリはまるで天使のような笑顔でどうぞと私に声をかけた

随分人気がないですが他の看護師はいないのですか?

歩きながら問う

他の人は辞めてしまいました今は私と院長だけです

医師と看護婦の2人で診療所を・・?
いくら小さな診療所でもさすがに人手は足りないのでは・・・?

疑問には思ったが口に出さなかった

こちらにどうぞ

変わらない笑顔で案内された診察室

扉をあけるとそこには院長がいた

座ってください今日はどのような?

目が・・・笑っていない・・・少し不気味ではあったが風邪気味だといった
勿論嘘だいたって健康であるが

喉の奥をみて胸背中に聴診器をあて
熱を測られる

ピピピ

体温計をユーリが取り出し院長に渡す

38.8インフルエンザかもしれませんね

そんなまさか!絶対にそんな高い熱があるわけがない!!しかもインフルエンザ!?ありえない診断結果だった

体も弱ってますし点滴を打ちましょう

待って!待ってくれ!無理やり体に針を差し込まれた
しばらくして猛烈に眠くなり俺は意識を失った

目を覚ましたら外は真っ暗だった
ベッドに横たわっていたが体が縛られている

ぼんやりする意識の中横を見ると患者がたくさんベッドで眠っていた
皆縛られ・・・・献血を・・・している・・・?!
ハッと自分の腕をみると俺の腕にも管
上空には俺の血がはいったパック
何故!?何故献血をしているんだ!?
思わず叫んでしまった
他の患者は青ざめ血を抜かれきっている者もいた

ユーリには血が必要だからだよ・・・

突然目の前に院長があらわれわぁっと声をあげてしまった

ユーリは吸血鬼でねぇ・・・血が・・・必要なんだよ・・・だからココに来る健康体バカの血をねぇ・・・ッヒッヒッヒ・・・愛しのお姫様に捧げようと思ってね・・・頭いいでしょ?

何をいっているんだコイツは!?患者を生贄にしているのか!?

狂ってる・・・

今にも消えそうな意識の中で精一杯声をだした

そうだね・・・狂ってるね・・・ユーリを愛してしまったからかなぁ?

ヒッヒッヒと不気味に笑う声が続く中俺はまた意識を失った

さーてユーリ?お腹いっぱいになった?
・・・じゃあ仮眠室でいつものしよーか?v

・・・うんv







メルヘン王国北部の小さな診療所

健康な人はいかないように注意してね!!

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