04/10の日記

22:39
070410
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 時は遡り2月11日、未明、救いの電子郵便が来ていた。


 僕はそんな大切な贈り物に気付かないほど

 麻酔で眠り込むように

 もう、全てに麻痺していて

 どす黒くなりかけていて

 空虚になっていた。


 今思えば、あれは

 すれ違いの奇跡で

 その贈り物は、後日、

 どす黒くなりかけた僕の心に

 しっかりと染み込んだ。



 まるでどす黒い僕だけど

 生きていたくてしかたないから。







「誰かの願いが叶う頃、あの子が泣いてるよ。」


そんな言葉の歌を聴いた事がある。



そのとおりで。





僕の願いが叶う頃

誰かが泣いて。


でも、その昔


誰かの願いが叶う頃

僕も泣いた事があるから。



そう繰り返すんだ。



公平に、平等に、交互にそれは訪れるんだ。






“崩壊した永遠”に、泣き暮らした事もある。



“永遠”を信じきっていたから。



それが苦しかったのは

きっと

“永遠”に対して

依存、執着をしていたからで


まるでどす黒い僕だから

生きていたくて

たぶんあの頃

ずいぶんと汚れたりしながら

痛みに麻痺できるように

まるでどす黒い僕になり

生きていたくて

とても生きていたくて

なにがあっても










まるでどす黒い僕の黒が

滑らかだと言うのなら

せめて、

野生の黒猫の

滑らかで艶やかな

神々しい毛並みによく似た黒でありたい。



そんな、生きる黒でありたい。







人はよく


光を得たら“変わらない永遠”を欲しがって


闇に埋もれたら“永遠なんかない”なんて絶望して


それらにいつも苦しむけれど


それは“永遠”に執着し依存するから

苦しいんだろうな。

永遠に現状維持する事だけが

永遠とは限らなくて。



僕は、むしろ

“変わらない永遠”よりも

“変わり続ける永遠”も

永遠だと思っている。





 「永遠に変わり続ける。」





それも“永遠”の一種だと思えば



苦しみも楽になる。





変わらない永遠から脱して


光のようなあの日も


闇のようなあの日も



変わり続けていけば


いつか


巡りに巡って



「こんにちは。」



「さようなら。」



巡りに巡って



永遠に


変わり続けて




きっと


苦しみも


変わり続けてゆくから。










汚れきって

ずる賢くなって

どす黒い僕は

どす黒い闇から抜け出したくて

とても生きていたくて



変わらない永遠を追うよりも


永遠に変わり続けるように走ってきた。




そしたらさ、


なんだかね、


知らないまに


永遠に変わり続ける


新鮮な新しい朝が来るんだよ。





光も、闇も、

永遠に変わり続けるから



変わり続けながら、


永遠に成ろうよ。





野良猫みたいに

ずる賢く生きて

生きて

生きて


こんにちは


さようなら


愛しい物たち


巡り巡って


いつかは、永遠。





……………………



永遠に変わり続ける、新鮮な新しい朝に



愛しい仔犬。



桃色の白百合。





眩しい朝日にも



静寂の月夜にも



君と僕



永遠に変わり続けて



再び、新鮮な新しい朝が来る幸せを



一緒に





一緒に





僕と君とで





……………………

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