スターオーシャン3小説置き場。

□『私の創造主サマ。』
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『私の創造主サマ。』





――FD界の人に、私達は創られたモノだって言われたけど。
私はそんなの信じられなかったよ。



だって…。


私の『創造主』はただ一人。
今の“私”を創った人は、ただ一人。



“彼”だけだから…――。















――ねぇ、知ってる?


私がこんなに怖がりなのは。
いつもあなたが護ってくれてたからだってコト。

私がこんなに料理が好きなのは。
ただあなたの『おいしい』が聞きたいからだってコト。

私がこんなにも心配性なのは。
あなたがいつも危なっかしいからだってコト。

私がこんなにも嫉妬深いのは。
あなたが凄くモテる人だからだってコト。

私がこんなにも少女趣味なのは。
あなたの瞳に少しでも可愛く映りたいからだってコト。

私が何かとあなたの世話を焼いちゃうのは。
いつでもあなたの傍に居たいからだってコト。

私があなたの傍にずっと居たいと思うのは。
あなたの事が大好きだからだってコト。



私がすっと想いを打ち明けられないのは。

伝わらなかった時が、どうしようもなく怖いからだってコト……。














――何もかもが、あなたに創られた事なの。
この感情も、あなたが居なきゃ生まれてはこなかった…。

何もかもが、あなたに関係しているの。
あなたが居なきゃ、今の“私”も居なかった…。





…ねぇ、やっぱり。


私はあなたに創られたんだよ。
私の創造主は、あなたしか居ないんだよ。

例え、故意でなくとも…。






ねぇ…、あなたは。

創造物を、好きになってくれるかな?
私の事を、少しでも愛していてくれてるのかな?





………。






ねぇ、お願い。
…嫌わないで。

あなたの為なら、私はどんな風にでも変わるから。 変われるから。




だから、私を創って。
あなたの好みに。





ね、私の『創造主』サマ…。



―――end.
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