Prince of Tennis〜short story

□公認カップル!?
1ページ/3ページ



※千歳が転校して来たすぐ後の話です










「千歳クン!一緒に弁当食べへん?」


白石は、わざわざ違うクラスの転校生の千歳に声をかけた。


「あ…お前は確か…白石…」


「そう!テニス部部長の白石やでv覚えててくれたんや?」


「ばってん、テニス部に入るつもりたい」


千歳がそういうと、白石は滅茶苦茶嬉しそうに千歳に笑いかけた。


「千歳クンが入ってくれたら、めっちゃ嬉しいで!!」


「そ、そぎゃんと喜ばれると照れるばい」


(かわええ〜〜!!)


少し顔を赤らめている千歳に白石は口には出さなかったが(絶頂や!!)と考えていた。



「おいおい、またかいな。白石が来たんは」


とクラスの女子が白石に黄色い歓声をあげているのを聞いて千歳のクラスの男子はそう思った。



「千歳クン〜〜」

「あ、白石…」


来る日も来る日も千歳の所に通い始めた白石は段々と化けの皮を剥いできた。



「千歳クンってめっちゃええ匂いせん〜?」


「…ん、白石…くすぐったっちゃ」


「俺、シャンプーの匂いする子好きやねん」


と白石は、男同士では近づかないような距離で千歳の首筋の匂いを嗅いだ。



「そうだったとね?」


「ん〜…だから、千歳クンは俺の好みやねん〜」

「あははは、俺は男ん子ばい」


最初は千歳も取り合って無かったが…



「や!?ちょ、ちょっと白石!?」


「千歳クン〜〜」


背後から抱きつかれて、制服の中に手を突っ込まれた。



「や、や…」


千歳の制服の中を我が物顔で這いつくばる白石の手に流石に千歳は戸惑った。



「な、何でこなこつ…」

「…言ったやん…千歳が好みやって…」



「!!!」



振り向くと、白石の妖しい笑顔が見えた。




「な、何ば考えてるとね?」



妖しい笑みに千歳は引きながら白石に質問する。

「ん〜ん、何でもないんや…暫くこのままでいよか〜」


と、白石は千歳の腰を馴れ馴れしく抱いた。


「…??」


千歳は変な事はされないので、白石の気が済むようにやらせていた。














―教室




千歳がガラリと扉を開けると、クラスのみんなが千歳を見つめた。



「な、なんかついとる?」


じぃーっと見つめてくる視線に千歳は冷や汗をかいた。そして、そうたずねた途端、



「「「「千歳クン!!白石君と付き合っとるん!?」」」」


「…へ?」



千歳はポカーンとして質問してきた女子たちを見た。



「さっきイチャイチャしてたよな!?」


「…は?」


「あそこは、恋人同士で弁当を食べるとこやねん!!カップルはみんなあそこを使ってるんや!!」


状況が読めない千歳にクラスの女子が、つかみかかる様に千歳に説明した。



「う、嘘…」


「嘘なんかつかへん!!それに白石君と抱き合ってたやん!!」


「千歳クン、白石君と付き合ってるやろ!?」


「いやや〜白石君〜!!」


「いや、あの…」





次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ