□第四十一診察〜謎の女
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「「…幽霊が出た?」」

「うむ、間違いない!!」


慶次が半兵衛に引き摺られるのとちょうど同じ頃、503号室に突然の来訪者があった。そしてその人物はその場に居た銀時とリョーマに、冒頭の話をしたのだった。


「ヅラ、それマジか!?」

「マジだ」

「そんな事言って…前だって、正体はアンタのペットだったじゃん」

「ペットじゃない、エリザベスだ!!」


憤慨する桂にリョーマはやれやれと首を振った。
リョーマの言う通り、前回の幽霊事件は結局隣の部屋に入院しているペンギンをデカくしたような容姿のエリザベスを、幽霊と間違えていたのだ。
今回だって勘違いに決まっている。リョーマはそう結論づけた。


「で、その幽霊とやらの見た目は?」

「黒髪の女、らしい」

あぁ、よくあるパターンだ。そう思ったリョーマは同じくそんなツッコミをするであろう銀時の方を向いた。

「く、黒髪の、女…?」

銀時はガッタガタに震えていた。

「銀さん、まさか…怖いんスか?」

「ば、ばばば馬鹿ヤロー誰がこここ怖がってるって?」

「怖いんだ」


完全に震え上がっている銀時と呆れるリョーマを無視して、桂は勝手に話を続けた。





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