Prince of Tennis〜short story
□魔王達の策略
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切原赤也の運のツキは、主にここから始まっていた。
まずは、一本の電話から……
―プルル…
「はい、もしもし?」
「あ、幸村?僕だよ」
「あ、久しぶりだね。不二。君が電話してくるって事は、また誰かを貶めようとしてるね?」
「人聞きが悪いなぁ…今回は違うよ。僕の可愛い後輩が君んとこの後輩に惚れたらしいんだ。」
「…へぇ?赤也に?…誰だい?」
「ふふっ、当ててみて」
「う〜ん…じゃあ、まず同じ二年で、あの明るいくせ者・桃城?」
「ブーハズレだよ」
「…じゃあ、次は…赤也とダブルスで対戦した、海堂?」
「ふふ、ハズレだよ。幸村、本当は判ってるんでしょ?」
「…まぁ…赤目の赤也や、デビル覚醒後の赤也をみて怯えないのは、一人しか居ないからね…」
「と、いうか、越前が、切原に、キスして来たって言うもんだから…うちでは、大慌てだよ…切原は大丈夫かい?」
「…まぁ…赤目になるのは越前がキスする前より早いかな?…柳が上手くコントロールしてくれてるけど。」
「そっか…ごめんね。幸村…近いうちに越前連れていって挨拶しに行くから。」
「ふふ…判ったよ、不二。面白くなりそうだから、一緒に合宿でもやるかい?」
「それはいいね。そうしてくれると、助かるよ。」
「うん、じゃあ。またね」
―ピッ、プープー
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