跡部クリニック〜番外編

□第1診察〜跡部院長の思い付き
1ページ/4ページ





跡部クリニック。


そこは様々な病状を抱えた人々が入退院を繰り返していた。



そこの院長は、少し奇抜な事を考えつくのに長けていた。


今日も、また。



「よし、決めたぜっ!!これから跡部クリニックは春休み中、ハワイに慰安旅行だ!」



「はぁぁぁぁっ!?跡部、何言ってんのかわかんのかっ!?」



跡部の暴走にツッコミを入れるのは、跡部院長の秘書である忍足だ。



「ア〜ン?俺様の決めた事に反対意見なぞいらねぇっ!!これから跡部クリニックは休暇を取るっ!!」



「うわ〜、こぉなった跡部は何言っても聞かんしな…」



堂々と俺様発言をした跡部に聞こえないように忍足が呟く。


「ま、ええか。…責任はちゃんと取れるんやろな?跡部」


「任せとけ!俺様を誰だと思ってんだ?ア〜ン?」


責任逃れをしようとする忍足に、跡部はしっかりと胸を張った。


「忍足、院内に放送をかけるマイクを持って来いっ!!」


「はいはい、しゃーないな」


跡部がそう言うと、忍足がマイクを取りに行く。


「はぁ、はぁ…、ホラ、これやろっ!?跡部」


忍足が全速力で走って来て、そう言って跡部にマイクを渡す。



「上出来だ。樺地、繋げろ」


跡部がそう言うと、いつの間にか跡部の横に居た樺地が頷く。


「ウス…、繋がり、ました」


その言葉を聞き、跡部が嬉しそうに頷く。




次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ