跡部クリニック〜番外編
□第1診察〜跡部院長の思い付き
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跡部クリニック。
そこは様々な病状を抱えた人々が入退院を繰り返していた。
そこの院長は、少し奇抜な事を考えつくのに長けていた。
今日も、また。
「よし、決めたぜっ!!これから跡部クリニックは春休み中、ハワイに慰安旅行だ!」
「はぁぁぁぁっ!?跡部、何言ってんのかわかんのかっ!?」
跡部の暴走にツッコミを入れるのは、跡部院長の秘書である忍足だ。
「ア〜ン?俺様の決めた事に反対意見なぞいらねぇっ!!これから跡部クリニックは休暇を取るっ!!」
「うわ〜、こぉなった跡部は何言っても聞かんしな…」
堂々と俺様発言をした跡部に聞こえないように忍足が呟く。
「ま、ええか。…責任はちゃんと取れるんやろな?跡部」
「任せとけ!俺様を誰だと思ってんだ?ア〜ン?」
責任逃れをしようとする忍足に、跡部はしっかりと胸を張った。
「忍足、院内に放送をかけるマイクを持って来いっ!!」
「はいはい、しゃーないな」
跡部がそう言うと、忍足がマイクを取りに行く。
「はぁ、はぁ…、ホラ、これやろっ!?跡部」
忍足が全速力で走って来て、そう言って跡部にマイクを渡す。
「上出来だ。樺地、繋げろ」
跡部がそう言うと、いつの間にか跡部の横に居た樺地が頷く。
「ウス…、繋がり、ました」
その言葉を聞き、跡部が嬉しそうに頷く。
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