Prince of Tennis〜short story
□告白
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「謙也!!早よせんと学校閉まってまうで。」
そういって白石は部室の壁に掛かっていた時計を見上げた。
「おん、判ってる…」
そう言いながら、俺は自分で決めた事を頭の中で反芻する。
俺は今日、白石に告白します。
「あんな、白石…聞いて欲しい事があんねんけど。」
「なん?そんなウジウジして、何時もの謙也らしくないやんか?」
そりゃそうやろ。これから、幼なじみの、しかも同性に告るんやから。
「謙也?」
白石に嫌われたくない。でも、白石が女子に呼び出されたと言うのを毎日ハラハラドキドキして聞いてたくない。学校一の美少女、雪ちゃんにも告られたらしいが、白石は頭を縦には振らなかった。
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