お題
□願い、ひとつ
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父上を、殺した
−仕方がなかった
−こうするしかなかったんだ
とは思っても、毎晩のように、あの映像が、冷たい引き金の感覚が戻ってくる。
右目を失ってもなお、俺を大切にかわいがってくれた数少ない人の一人
伊達家当主に仕立て上げてくれた人
俺に天下を取れると入ってくれた人
ただ一人の本当の父親
そんな人を、俺は殺した。
その日から、母上には一層軽蔑され、憎まれた。
殉死した人も数多く出た。
周りからも様々な目で見られるようになった。
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