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□降り出した雨
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幾千の星の輝き
見上げて涙した夏の空
空を切ったこの手に
愛をください
スカート翻して
はしゃいでいたあの頃は
目の前の尊さに
気付いていなかったよ
掌から零れた貴方は
いつの日か
「君を笑わせるのが好き」と
言ってた癖に
こんなに私の事泣かせてる
いくつもの時を越えて
見定めたあの日さえも
私の存在を否定する
浜辺のパラソル
太陽に照らされて
暑さのせいで
意識が遠のいていたよ
零れた貴方との思い出は
雪のように積もって
溶けて逝く
泣き出した夏の空