main
□もう君を離さない
1ページ/5ページ
ずっと胸にしまってあった
君への小さな恋心。
もうしまっておくこと
なんか出来なくて‥、
君は俺のこの想い‥
ちゃんと受け取って
くれますか?
───もう君を離さない
今日の仕事は宿題くんの収録で終わり。
今さっきそれも終わって、みんなで楽屋に帰ってきたところ。
でもみんな帰るわけもなく、ニノはゲームを、俺は新聞を、松潤と智くんと相葉ゃんは三人で何か話している。
まぁ、俺は新聞を読んでいると言うよりも、新聞を読むふりをして、あの三人の話に聞き耳を立てているんだけど‥。
頭に入らない文字から、ソッと相葉ちゃんたちの方へ視線をずらす。
そうしたら、相葉ちゃんは思いっきり松潤に抱きついていた。
とたん、俺の手の力でぐしゃぐしゃになる新聞。
「どうしたの?しょーくん?新聞ぐしゃぐしゃにして」
「あっ、いや、なんでない」
智くんにそう言われて、ハッとした。
いい理由が思い浮かばなくて、変に焦ってしまった自分がバカみたいだ。
「なにやってんだろ、俺」
「全くですよ」
「‥?!」
ただの独り言のつもりだったはずの言葉に返事が帰ってきて、びっくりしながら後ろを向いたら、ニノがゲームをしながら呆れた顔で俺を見ていた。
.