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□愛してる、ずっと
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気絶した相葉さんを風呂に連れていってキレイにしたあと、いつも自分が寝てるベッドに寝かした。
「ん‥」
頭を撫でてあげたら、そう小さく声を漏らした相葉さん。
まだまだ幼い寝顔に自然に顔が綻ぶ。
ねぇ、相葉さん。
俺には貴方だけ‥。
貴方だけなんだ‥。
だからお願い‥俺から離れて行かないで‥。
貴方が俺から離れたら、俺‥どうしていいかわからない。
俺には貴方がすべて‥そんな気持ちで相葉さんの口にキスをしようとした。
けど‥
「しょ‥ちゃん‥」
そう小さく呟いた声に、胸が締め付けられる‥。
ねぇ、なんで‥?
今貴方といるのは俺なのに。
今貴方と付き合ってるのは俺なのに。
なんで、俺じゃない違う奴の名前を貴方は呟くの?
ねぇ‥。
『しょうちゃん』って呟いたときの貴方の顔、さっきの悲しい顔とは思えないほど幸せそうな顔してるって、自分じゃ気づいてないでしょ?
翔さんしか、貴方を幸せそうな顔には出来ないのかな?
俺には、相葉さんを悲しませることしか出来ないのかな?
「‥っ‥」
そう思ったら、涙があふれて止まらない。
俺はこんなにも貴方を愛しているのに、貴方が必要なのに‥、
それだけじゃダメなんですか?
ダメならほかに、どうしろって言うんですか?
「ねぇ相葉さん‥俺、わかんないっ。どうしていいかわかんない‥」
貴方を殴って、無理矢理俺のものにすることが、決して正しいことではないのはわかってる。
でも、
「愛してるんです‥貴方を。貴方以外いらないんですっ。だからお願い‥俺から離れて行かないでっ‥」
もう、気持ちの整理がつかなくて‥。
涙の止め方がわからなくて‥。
涙を流したまま、相葉さんを抱きしめながら眠りについた。
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