短いの
□遠回しな結論
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例えばよく漫画であるように、好きな人と恋人になった途端相手が豹変して、私の好きな貴方じゃない!と叫ぶシーン。
ただ好きで何時も見てきたからと言って相手の全てが見える訳じゃない。どんなに豹変しようとも彼は彼以外に成り得ないのだ。
「いきなり何言い出すんだよ。」
「だってそうでしょ?相手が優しいと勝手に想い込み、悪い部分が見えたら捨てる何て自分勝手だと思わない?」
彼は少し考えてから、そうかもな。と小さく苦笑いした。
「じゃあお前は俺がいきなり豹変しても離れずにいられるか?」
「当然。」
例え数秒後にサソリに
監禁され、
嬲られ、
犯され、
殺されようとも。
サソリがサソリであるならば私は離れはしない。
私が好きなのは”サソリの優しさ”ではなく”サソリ”なのだから。
「なら試してみるか?」
硬い手の平が頬を撫でる。冷たさに思わずぶるりと震えた。
サソリは喉の奥でクツクツと笑って怖いか?と聞いてきた。
無論、
「そんな訳ないじゃない。」
彼の手の平に手を重ねてふふっと微笑む。
お互いいつ死ぬか分からないこのご時世。
名も知らぬ他人に殺される位なら最愛の人の手にかけられる方が本望だ。
貴方によって、貴方の為に、貴方の赤に染められるなら振り上げられたナイフすら愛おしいだろう。
「でも傀儡にはしないでね?私の体じゃなくて私を見てほしいから。」
くしゃりと髪を掻き混ぜられ、聞こえた答え。
「……ばぁーか。」
傍に居るのは私だけでいいの
(簡潔に言えばそう。)
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ぐだぐだ…orz
20100727