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□愛の形
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「はっ、ぁう…っ」
何度受け入れても慣れない異物感。火傷するんじゃないかってくらい熱くなったあいつのペニスが、俺の直腸を侵していた。
ぎしぎし軋むソファーに俯せになって、尻だけ高く上げてる俺。
本当はあいつの顔が見えないこの体勢は大嫌いだ。
でも、ずっと言えないでいる。
「あっあっあっ」
きつい、苦しい、吐きそう。
それでも俺は必死で喘ぐ。
「あ゙ーッ、い い、…きもちい…っ」
その言葉に気をよくしたあいつは、ゆるい律動を続けながら俺を後ろから抱きしめた。
そうして、耳元で囁く。
「愛してる」
その言葉を聞くためだけに俺はずっと必死になっていた。
目頭がカッと熱くなり、ソファーに水滴がぽたぽたと零れ落ちる。
ああ、ごめん。
俺ほんとは知ってるんだ、でも、こうするしかなくて、
俺にあげられるのは、
俺しかなくて、
「俺も、あいしてるよ…っ」
愛の形
"男は愛でセックスを買い、女はセックスで愛を買う"というコラムを読んで。