E047
□実験記録02
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高瀬が所属する研究所というのは、所謂人間の"快楽"を追究する場であった。
そのせいかアダルトグッズを扱う企業から性能実験の類を依頼される事も多い。
一週間もすれば、数々のバイブやディルドを受け入れた陸のアナルは女の膣のように柔軟になった。
「ゔぁ…ひっく、ぐすっ…やぁっやらァ!くるしぃッ…いたいっやぁああんっ!」
今日は薬物投与の実験だった。
膝を頭の脇につける形で大きく脚を開いて実験台に固定される。
自身の根元にはコックリングが嵌められ、尿道には細い管が差し込まれる。
それが陸の実験スタイルだ。
「うんうん、苦しいね。ごめんね。あとちょっとだからねー」
本来薄めて使う媚薬で、どこまで濃くしても安全かチェックするための実験だった。
「まだ普通に正気だよね…ここまでの濃度でも大丈夫なら、原液でも大丈夫そうだね。はい陸、これで最後だから頑張ろうね」
針のない注射器に媚薬の原液を満たし、つぷりとアナルに差し込む。
そのままピストンを押し、陸はそれを直腸から吸収する事になった。
「がッ!あ゙、ぁあぁあ゙あぁあアァ!!あっあっあっ」
途端に陸は目を見開きビクビクと身体を痙攣させ、拘束の許す限り激しくもがいた。
酸素を取り込もうと必死に大きく開いた口から涎が頬を伝う。
「あぁ、やっぱり原液はだめか…少しでも薄めないとダメなんだね」
高瀬は冷静にバインダーに挟んだ書類に素早く何かを書き込む。
その間にも陸は解放されない熱に悲鳴を上げる。
「しぇーしっ!しぇーしらしたひぃいいッ!!こわれゆっおちんち、こわれゆぅ!!」
「はいはい、ちょっと待ってねー」
リングのせいで黒っぽくなるまで変色してしまったペニスをカメラで撮ってから、いつものように管をパックにセットする。
「はい、おまたせ」
リングを外せば精液が管を伝う…そこまではいつも通りだったが、高瀬はそれから違う液体までパックに流れ混んでいる事に気付いた。
「あれ?気持ちよすぎておしっこ出ちゃったかな?」
「ぁふ…あぁん…」
うっとりした表情の陸の頭を撫でれば、媚薬の効果でそれすらも快感に変わるらしく小さな喘ぎ声を上げた。
一通り出し終わってから、高瀬は管やら拘束やらを陸の身体から外す。
「今日のお仕事はこれで終わり。後はゆっくり休んでいいよ」
「ん…」
器具をワゴンに乗せて部屋を出ようとすると、陸は控えめに高瀬の白衣の裾を掴んだ。
「ん?お腹すいた?」
「あ ついっ…からだ、あつい…!」
顔を真っ赤にしてぽろぽろと大粒の涙を零しながら陸は高瀬を見上げる。
原液の媚薬を直接粘膜から吸収したのだから、まだ身体が疼くのも当たり前の事だった。
その証に、先程あれだけ精液を放出したはずの陸のペニスはすでに勃ち上がり透明な液体を流していた。
「これは…洗浄した方が早いかもね」
"洗浄"という言葉に陸はびくりと身体を震わせる。陸は、洗浄が嫌いだった。
「おいで、陸」
痩せた身体を子供のように抱き上げられて、陸は洗浄室へと連れて行かれる事になった。