桜
□幕間 戸惑
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揺れ動いていた
それは
自分の行動全てが
周りに影響を与えていると
気づいたからだ
----- 幕間 戸惑 -----
彼女のことはこれまでに感じたことのないくらい
誰よりも好きだと言える
それは、紛れもない事実
これまでにあった全てのことが 彼女とのためにあったと思えた
出会い
嫉妬
情愛
再会
そして………
今は幸せなのに
それなのに
私の心は揺らいでいる
彼女を好きな気持ちと
玉依姫を守らなければならないという使命
その狭間で
いつの間にか葛藤が生まれていた
こんなにも彼女への気持ちを抱えたままで
玉依姫を守り、そして世界に平和をもたらすことができるのだろうか
共に抱いてはいけない、二つの気持ち
それに気づかされたのは、彼女の行動からだった
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