聖女か魔女か

□3.輸血パックください
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すこしの静寂の後、アリアはやれやれと頭を掻きながら





『……えっと、質問の内容は先程の爆弾の構造だったっかな?』



「いや、違うし」




『では説明しよう!!』



「だから違うし」



アリアは黒板を用意しだし、桃は近くで体育座りして手をパチパチしている


この空気に馴染めないリーランドがいた




『先程の爆弾は地面に投げた反動で自動的にガスが噴出する構造になっており』



「ふむふむ」


「………」



『ちなみにガスの素材はシュールストレミングスという缶詰め+一ヶ月間放置していた腐ったおせちの匂いを使用しております』

(実は管理人はおせちの匂いを既に体験済み、非常にヤバいです)

「おお…!なんと…!!」



「(なにそれ…こわい…)」


リーランドはガスの中身に恐怖した
あそこにいた敵の奴らが可哀想に見えてきた
















『さて、お遊びはここまでにしておいて…本題に入ろうか』




先程の雰囲気とは変わって真面目な顔になった
リーランドの質問、アリアの正体を答えるために





『……一つ聞こう…君は私が化け物だったらどうする?』




「……は?」






リーランドはいきなりの質問に意味がわからないという顔を見せたが

本人は真面目に聞いているのだろう



桃は黙ってその様子を見ていた
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