詩集

□桜舞い散る宵闇
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『桜舞い散る宵闇』


散り逝くは祈り

この樹に縋る私の想い



やわらかに触れた貴方は

清らかな静寂を奏で

その妖艶さで私を捕らえた



内なる私の中心を
溶かさんばかりに浸蝕し

蝕む貴方の心地良さに
両の瞳を捧げましょう




只程深く愛せども

貴方は想いを無下にする

その身の宵闇訪れて

祈り届かず衣舞い



それは
桜舞い散る宵闇の
夢幻のごとき美しさ




散り逝くは想い
この樹に縋る私の祈り



散り逝くは祈り
この樹に縋る私の想い



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