贈り物

□『紫煙の月』
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『紫煙の月』

雪華、汚れを知らず
その清さ、雪の名残


紫煙に隠るる月の下
見上げる先に何を望む
果ての我が身に痺れ水
内を溶かさん果実を口に

紫煙に隠るる月の下
見下ろす過去に何を見る
果ての我が身に甘い蜜
内を燃やさん果実を口に

現の我が身は紫煙の月
紫煙と共に鈍く光るか
紫煙を払いて雪華と咲くか

現の今に何を見る
現の今に何を望む


紫煙の如く、灰に染まらん
雪華の如く、白に染まらん


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